起業に踏み切れない理由はぶっちゃけ「家族」ですよね?

副業や起業、独立を考えてはいるけど、なかなか一歩が踏み切れないという方、多いのではないでしょうか?

 

僕も今まで何千人という方からの起業の相談を受けてきた中で、

相談者本人の気持ち的にはすごく起業したいという本心があるにも関わらず、

「やっぱり起業するのはやめておきます」

と、諦めてしまっている方をたくさん見てきました。

 

そんな方たちのほとんどが、なぜ諦めたのかというのには共通項がありました。

 

それは何か?

この記事を読んでいるあなたももしかしたら心の中で思っているかもしれませんが….

 

「起業したいけど、家族がいるから一歩踏み出せない」

ということです。

 

ギクっと思った方は、ぜひこの後を読み進めていってください。具体的な解決方法や考え方をお伝えしたいと思います。

「家族」の存在は自分の行動にストップをかけてしまう?

起業したいと思っても、なかなか起業に踏み切れない人は

ぶっちゃけ「家族」のことが心に引っかかっているケースが多いです。

 

自分自身の気持ちとしてはやりたいのに。

自分は前にアクセルを踏みたいと思いつつも、家族のことがブレーキになってしまっているという現象です。

 

自分の行動にストップをかけてしまっているんです。

 

でも、これって当たり前のことなんですよね。

 

自分の仕事・キャリアをどうするかというのは、自分のことだけでなく、家族も巻き込んでしまうことですから。

当然に家族のことが気がかりになってしまって無理はないと思います。

日本はそもそも起業する人が統計上少ない。その理由は…?

2021年度版小規模企業白書によると、日本の起業率(開業率)は4.2%と海外諸国と比較して低水準であることがわかります。

 

引用:https://globis.jp/article/57411/

世界各国の経営学者によって実施されるGEM (Global Entrepreneurship Monitor)調査には、海外と比較した日本の起業状況が示されています。同調査は先進国から新興国まで、50の国・地域が対象となっています。2019-2020年のレポートでは、例えば「自分の国/地域では、ビジネスを始める好機があるか?」という質問項目において、日本は10.6%と最下位となっています。米国や中国と比べても、起業に対する姿勢が日本ではまだ不十分であることが裏付けられています。

 

世界と比較しても、そもそも起業という選択肢自体が日本という社会環境の中では当たり前ではないということがあるのですが、一体それはなぜなのでしょうか?

 

とある調査によると、起業に踏み切れる人は、「周りに起業している人がいる/相談できる理解者がいる」という身近な環境が影響しているとのことです。

 

そういう面でも、自分の一番身近な存在である家族が、起業という選択肢に対して一定の理解が必要だということがわかります。

起業を躊躇させる3つの要因とは

家族の存在が起業を躊躇させる可能性がある、とここまで話してきましたが、もちろん他の要素もあります。

『起業家はどこで選択を誤るのか―スタートアップが必ず陥る9つのジレンマ』の著者であるノーム・ワッサーマン氏は、起業を妨げる環境要因を「手錠」と表現しています。手錠には以下の3つがあるといいます。

① 家族の手錠(親・配偶者・子どもからの理解や支援)
② 黄金の手錠 (安定した給料、高収入)
③ キャリアの手錠 (会社員としての社会的地位や役職)

ここまで述べてきた、家族に関してもそうですが、これまで勤めてきた会社での地位やブランド、また安定した給料、こうしたものを失ってしまう可能性があると考えてしまうと、どうしても起業に躊躇してしまうということです。

それはなんとなく理解できると思います。

 

そして、ここで興味深いのは、上記3つの要素というのは、解決しやすい順番があるようです。

 

その順番は、

「キャリア」→「お金」→「家族」の順

なんだそうです。

 

お金の心配や社会的地位を失ってしまうということ以上に、「家族」というのは起業する上でのブレーキとなり得てしまうということがわかりました。

家族というのは、「配偶者」だけでなく「親(義理の親)」も含まれる

ここで、重要なお話をしますが、

起業を躊躇させる存在というのは、実は配偶者(奥さん、旦那さん)の存在だけではありません。

自分の親や義理の親も含まれることが重要です。

 

まず、配偶者がいることによって、起業を躊躇するのは

「起業することによって、安定した収入や生活を守ることはできるかどうか不安にさせてしまう」

「家族との時間が取れなくなってしまう」

「失敗した場合、家族に大きな影響を与えてしまう」

こういった理由が考えられ、自分が持つ家庭そのものへの影響を考えることが起業を躊躇させます。

 

大きな理由はこうした配偶者に対しての気持ちが葛藤を生むことでしょう。

 

ただ、それだけではありません。

 

自分の親に対しての気持ちとしては、たとえば

「せっかくいい学校、いい会社に行かせてもらった親に申し訳ない気持ちがある」

「親に言うと失望されてしまう」

 

実はこういった気持ちも芽生えることがあります。

特に、幼少期からずっと真面目に、親の言うことを素直に聞いてきた優等生タイプの方に多く見られる傾向です。

 

僕自身も、実は起業をしようと考えた時に、このような「親に対しての罪悪感」と言うものを強く感じて、

自分の妻に起業することを打ち明けるよりも、両親に話す方が100倍緊張しました(笑)

 

また、結婚している方であれば、義理の親には、なんて理解してもらおうかと悩むところだと思います。

 

このように、ひとくくりに「家族」といっても、配偶者、自分の親、義理の親、とあり、それぞれに対して起業を躊躇させるような気持ちが出てくるのです。

いかに起業ノウハウを学んでも、家族の問題をクリアしなければ不可能

世の中には、起業するための様々な経営ノウハウやスキルアップのための学びがあります。

 

かくいう、僕の会社も、もちろんそうした起業ノウハウをお伝えする立場であります。

 

そうした起業ノウハウを学んだら、実際に起業ができ、場合によっては会社を辞めて独立することが可能なのでしょうか?

 

答えは、NOです。

 

ノウハウを学べば、誰でも起業がうまくいくかというとそうではありません。

 

ノウハウは実際に、あなたが実践して結果を出して初めて意味があるものです。

 

ということで、「実践しないと意味がないですよ」という、よく聞く話ではなく。

 

さらに大事なことを言うと、今回のテーマである、

「家族がいることによって行動を止めてしまう、という問題を解決しなければならない」のです。

 

もし、色んなところで起業の方法を学んではみたけど、結局前に進めていない、起業ができていない、

という状態にあるとすれば、その原因は間違いなく「家族がいることで生じる葛藤」が問題なのです。

どうすれば家族の問題をクリアすることができるのか?

では、一体どうすれば「家族がいることで生じる葛藤」によって起業を足止めしてしまう状態をクリアできるのでしょうか?

 

それには、ポイントが2つあります。

POINT①:あなたが想像しているほどの事態は起きない。考えすぎ。

②:この先(起業後)も含めて何が家族との関係性で起こりうるかを把握しておく。

 

1つ1つ回答していきましょう。

①:あなたが想像しているほどの事態は起きない。考えすぎ。

まずは、シンプルです。

あなたが心配しているほど、意外と大きな問題にはならないということです。

 

たとえば、

「親や配偶者(奥さん、旦那さん)に起業したいと言ったら反対されそう」

と心配していたとします。

 

反対されてしまうのが怖くて、心配で心配でたまらない状態にいるとします。

 

でも、それが実はネガティブに考えすぎで、実は反対されずに逆に「応援」されるかもしれませんよね?

 

僕は実際に、自分が心配していることと真逆のことがおきました。

 

僕は親に起業したいと打ち明けることが、もう死ぬほど緊張しました。家族の縁を切られるかも、くらい心配していました。

 

でも、実際に喋ってみると、

「やりたいようにやったらいいじゃないか」と全力で応援してくれたのです。

 

奥さんに対してもそうです。

大手の銀行を辞めるとなれば、それはもう大反対を喰らうかと思っていましたが、

「あなたの好きなようにやったらいい」と背中を押してくれたのです。

 

そうなんです、意外とそういうものだったりするのです。

 

ただ、そうやって応援してもらうためにも、何も準備をしなかったわけではありません。

確実に背中を押してもらえるような下準備はしました。(これはまた別の機会で)

 

なので、あなたが心配しているのも、そんなに心配するほどのことはないかもしれないということです。

 

②:この先(起業後)も含めて何が家族との関係性で起こりうるかを把握しておく。

あなたが、心配していたり心の中で葛藤が起きているのも、

もしかしたら想像しきれていない部分もあるかもしれません。

 

なんせ、まだ実際に起業をしていないわけなので、本当に起業をしてみたら、実は想定もしていなかったことが起こるかもしれませんよね。

 

なので、まだまだ予想しきれていない問題やトラブルがあるかもしれません。

 

例えば、あなたは結婚はしているけど、まだ現在は子どもはいない状態だったとします。

そこから、子どもなしの段階で起業して、起業してから最初の子どもができたとします。

その時に、どんな家族内でのトラブルが発生しそうか、ということを今想像できるでしょうか?

ぼんやりとイメージしかできないと思います。

 

言ってしまうと、

子どもが新たにできた場合に起きがちなトラブルというのがあります。僕も事実、起きました。

 

どんなことが起きたのか、想像できるでしょうか?

 

多分、できないですよね….(ヒントはこちらの画像から想像してください。こちらは以前テレビの密着取材を受けた時のものです)

 

ただ、そういった問題も、実はある程度パターンは決まっていますし、解決法もあります。

 

こんなことを言うのもアレですが、

僕自身は起業してからもうすぐ10年くらい経ちそうですが、それなりに様々な経験をしてきているので、

実際に起業することで家族関係に影響を及ぼしうるような出来事はほとんどのパターンを経験してきています。

 

また、実際に様々な家族持ちで起業をされた方の支援はたくさんやってきましたので、

自分以外の家庭のパターンでの解決方法も把握しています。

 

言うなれば、「転ばぬ先の杖」と言う感じで、

起業することで出てくる家族への影響の解決策は引き出しがたくさんあります。

 

もし、あなたがそういったことをきちんと頭に入れておけば、

この先何をしたら失敗するのか、もしそういう状況になったらどう対応すれば良いのか、

すぐに動けるので、安心して前に進めると思います。

家族はブレーキなのか?…いや、アクセルになるのが家族だ。

ここまで、散々「家族がいることで起業に躊躇してしまう」と言う話をしてきました。

 

言ってみれば、家族が自分の起業行動のブレーキになってしまうと。

 

でもですね、やっぱり僕はこれまで家族を持ちながら起業してきた身ですが、

家族がいることは起業する上での原動力、アクセルになります!

 

自分のために頑張ろうなんて、たかが知れています。

人間は自分以外の誰かのために頑張る方が、何倍もパワーが発揮されるものです。

 

ぜひあなたも家族が原動力となれるよう、頑張っていきましょう。

 

起業したいけど、家族がいるから…と葛藤されている方は、いつでも相談しにきてくださいね。

山本 佳典

1989年岡山県津山市生まれ。 同志社大学経済学部卒業後、株式会社三井住友銀行に入行。入社1年目から営業成績No.1のエリア表彰を受ける。入社5年目に独立起業後、現在の独立起業のプロデュースを行う会社を設立し6年で延べ2,000名超の支援実績。日本テレビ『NEWアベレージピープル』などテレビ3社、新聞3社、ラジオ、経済雑誌などメディア出演実績30社以上と多数。 中小企業庁認可「起業家教育協力事業者」中学高校有名大学で講師登壇。 著書3冊『これからは入社5年経ったら、もう独立起業しなさい!』『13歳のきみに伝えたい本当に必要な7つの才能』『社員ゼロで1億円を生み出す最強の稼ぎ方』がある。

コメント

この記事へのコメントはありません。

関連記事

仕事よりも家庭を圧倒的に大事にすべき4つの理由

起業はリスクあるものから「家族を守るもの」へ。

仕事と家庭を両立する最善の方法は「起業」である

【無料動画講座】仕事と家庭を両立できる!起業の方法が学べるメルマガ

おすすめ記事

PAGE TOP