僕が世の中に対して一番怒っていることがある。それは何か。
「優秀な人ほど潰される」
一番腹が立つ。
僕自身も、銀行で潰された。僕だけじゃない。僕の周りの優秀な同期や先輩もみんな潰された。
これまでたくさんの努力をしてきた人、素晴らしい才能を持っている人
そんな人が損をしてしまう、評価されない、不当な扱いを受ける、パワハラを受ける、
そんなことは本当にあってはならない。
ただ、この社会はそんな優秀な人を潰す。再起不能にまで追い込む。
僕はそんな窮地に立たされている人を、なんとか救いたいと思って、今の仕事を立ち上げて、もう9年になる。
改めて、そんな優秀な人が潰される世の中について考察し、
もしあなたがそのような立場に立たされているのであれば、どうすれば良いかという解決策を示そうと思う。
僕は銀行員時代、自殺未遂にまで追い込まれた
まず、僕自身の経験を話したいと思う。
僕は新卒で銀行に入行した。就職活動では第一志望に掲げていた会社だったので、入社できたことは当時本当に嬉しかった。
当時の就職人気ランキングでは、ランクインされているほどの、超超人気企業。
家族はもちろん大歓喜。岡山の田舎では息子の自慢をしまくっていたようだ。
周りの友人知人は皆「やっぱり山本はすげぇな」と言ってくれる。鼻が高い。伸びきっていた。
僕は信じていた。
勉強を頑張って頑張って、いい学校に入って、いい会社に就職することができれば幸せになれると。
そのために、これまで死ぬほど努力してきたつもりだ。
実家は残念ながら裕福ではない。いや、マイルドに言いすぎた。貧しい部類に入る方の家庭だった。
みんなが持っているテレビゲームやカードゲームを僕だけ持っていなくて、友達の輪に入れない。
子供心に寂しさや悔しさをずっと噛み殺しながら生きていた。
それを僕自身の努力でなんとか変えようと思って、今まで頑張ってきた。
だが、社会人になって、その理想はことごとく崩壊させられた。
定量的な部分ではなく、定性的な部分で評価されるのが社会というもの
僕が衝撃を受けたこと。それは、
社会に出てからの「人間の評価の基準」が、あまりにも”曖昧”だということだ。
僕は、社会人になるまでは、
学校のテストの成績や偏差値、コンテストなどの順位
といった、数値化された定量的なもので評価されてきた。
だから、
社会人になっても、当然にそういった定量的なところで人は評価されるのが当然だと思っていた。
でも、現実はそうではなかった。
確かに、一部は定量的なところでも評価される部分もある。
だが、結局一番重要なところはそうではない。
・上司にうまく気に入られるようにゴマスリをすること
・意味をなさないような飲み会に参加すること
・お局(つぼね)さんとうまくやること
こういった、数字では表すことができない、定性的な部分で社会人は評価されるという
世の中の不都合な真実があったのだ。
受け入れなければいけないけど、受け入れたくもない事実が社会には確かに存在していた。
営業でいくら結果を出しても、好かれないと意味がない組織
僕は「営業の数字」としては、かなりいい数字を出していた。
新人にとっての最初のノルマとも言える、クレジットカードの店頭契約件数でも、異常な数字を叩き出したり、エリア内での新人の営業コンテストでも他の同期と圧倒的な差をつけてトップになったり。
自分としても、この数字に関して言えば、申し分ない結果を出せていたと思う。
もし、定量的な成果だけで評価されるのであれば、僕は何も疑問は抱かない。
でも、実際はこれだけ数字を出していても、ほとんど意味がなかった。
上司に「人間的に好かれてなかった」からだ。
こういうふうに書くと、僕の性格が悪かったからとか、変に捉えられると誤解が生じるので弁明するが、
別に僕の性格云々という意味ではない。
ここからが社会の闇のような話だ。
優秀な人間が下から上がってくるのを叩くのが組織の上の人間の性(さが)
人間というのは恐ろしい。
自分の立場が脅かされると、その立場を守ろうと必死になるのだ。
組織の上にいる人間は、下から上がってくる優秀な人間に自らの立場を奪われることを極度に恐れる。
また、特にこれは男性の場合顕著だが、
自分よりもその下の人間が周りの人間から(女性から)好かれているのがとてつもなく憎たらしい生き物だ。
自分のことを例にとれば、
僕は営業の数字をどんどんとあげていた。
結果的に、年次が上の営業職員の先輩よりも高い数字を取ってしまっていた。
加えて、僕は生まれが姉と妹に挟まれた真ん中っ子ということもあり、
小さな頃から女性と関わることになんの抵抗もないため、職場でもよく女性と仲良くさせてもらっていた。
周りの男連中からしたら、気に食わなかったようだ。
僕が数字を追い抜いてしまった先輩からも嫌なことをされた。
かつ、トップの上司からもとてつもなくキツいパワハラを受けた。
みんな男だ。
優秀な人間は、こうして上の人間に潰されていく。
もうこれは人間の性のようなものだ。
頑張ってもムダな世界で生きる意味を見失った
優秀な人というのは、頑張ること、努力することはもはや当たり前だ。
僕も、努力することは自分を磨くことになるし、
当然に今までやってきたことなので、もっと頑張りたいと無意識に思う。
だから、仕事ももっと頑張りたいと思う。
でも。いくら頑張って数字を上げても、正当に評価されない。
どれだけ努力しても、無意味なものとされてしまう。
逆に頑張ることが損をしてしまう。
僕がいた組織というのは、頑張れば頑張れるほど、バカを見る世界だった。
こんな世界にいる意味がない。
だって頑張ったって無駄じゃん。
そう思った瞬間に、僕は銀行員時代に自分に対して無価値だと感じるようになった。
営業に行くと嘘をついて、
大型のショッピングモールの駐車場に外回りの営業車を停めて、
1日中その中でぼーっとして、寝て、オフィスに帰って嘘の報告をする。
という日々をその頃していた。
本当に自分がバカバカしく思えた。
でも、頑張っても無駄なんだもん。
僕は自分のことが、本当に嫌いになっていた。
頑張ったら頑張った分だけ報われる世界へ
頑張りたくても頑張れない、そんな銀行の世界がとにかく嫌いだった。
僕は自分が経験したのは銀行の世界しかなかったけど、
世の中の多くの組織がそれに近い状態なのだと感じていた。
そんな自分のことが嫌いになるような環境にいたら、僕は終わってしまう。
加えて、パワハラのオンパレードで、僕の心身はぶっ壊れた。
全身蕁麻疹。声が3ヶ月でない。自殺未遂で駅のホームから飛び降りかける。
もう嫌だ。こんな世界嫌だ。死にたい。でも、死にたくない。
だから、僕はそんな世界から飛び出すことを決意した。
僕は頑張ったら頑張った分だけ評価される、意味のある、そんな世界が良かった。
自分の好き嫌いで人間を裁いて、パワハラしてくるような上司のいない世界。
自分の頑張りたいことに真っ直ぐに頑張れる世界。
やったらやっただけ、その分見返りのある世界。
自分自身で全てを選択できる世界。
そんな世界を求めて、僕は銀行を辞めて起業した。
起業すれば、僕が思い描いていた世界が全て現実のものとなった。
自分で自分の仕事も選べる、関わりたい人間も選べる。
頑張りたい自分のエネルギーをフルで発揮できる。
だから、頑張りたい人は今の世界から勇気を持って飛び出そう
今、生きている世界が全てではない。
今苦しい環境でずっといる必要はない。
自分の人生なんだから、自分で選べるんだ。
周りの人の目も気になるかもしれない。
でも、それでも自分の人生は自分のものだ。
あなたは優秀だ。頑張れる人だ。しょうもないやつに潰されてしまっていいわけがない。
だから、僕からのお願いだ。
そのまま腐ってしまうのは辞めてほしい。そのまま我慢しなくていい。
もっとあなたの可能性を最大限に発揮できる世界は外にある。
でも、きっと不安だと思う。
だから僕のところに相談しにきてほしい。
僕はあなたと同じ思いをして、ここにいる。
そういう悩みや葛藤を持っている人の役に立ちたいと思って、今の会社を立ち上げた。
だから、お願いだ。
一人で悩まないでほしい。きっと大丈夫だ。あなたならできる。
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